そう言ってシュウがお風呂に向かった時、シュウから香水の移り香がした。


私はシュウを止めて聞いた。



「シュウ、…香水の匂い…するよ?」


「…移っちゃったかな。これからもちょこちょこバイトに行くから。でも、今迄通り毎日ちゃんと家の事や、倫子さんのお世話はするからさ。もう少し眠ったら?」


「…うん」



凄くショックだった。


バイトって何?


女の人の香水が移るようなバイト…。


私は初めてシュウに、
今迄一度も感じた事のなかった嫉妬を覚えた。



眠れないよ…。