「ただいま」


「お帰り」



私はシュウの顔をジッと見る。


こんな綺麗な顔してるのに、全てが完璧なんて…。
神様は不公平ね。



「何?」


「ううん、お弁当ありがとう。好評だったし、美味しかったよ」


「そう」



シュウはいつもとは違って、服を着替え始めた。



「何処か…行くの…?」


「うん」


「何処…?」


「バイト」


「何で?」


「俺も欲しい物とかあるし、たまには外に出て普通の生活もしたいから」


「そっかぁ…」


「適当に帰るから飯食って寝てて」