えっ?
10万…?!
仕方ないよね、うん…。


10人の諭吉くん、サヨナラ…。



私は会計を済ませ、シュウの所に戻った。



「いくらしたの?」


「…10万」


「ふーん」



ふーんって…。
『ありがとう』とか言ってよね。
言う訳ないか。



「ねぇ、駅ビルに寄っていい?服買いたいんだけど」


「うん」



シュウと駅ビルに行くと、服を見る。



「これ可愛い!」


「…倫子さんには似合わないと思う」


「……。じゃあどれが似合うのよ?」


「…これかな?」



私は普段着ないようなシュウが選んだ服を持って、試着室に入った。