ドキドキが止まらない…。



「…うん」



精一杯の言葉だった



「食べよ?」







何度も夢に見た誕生日のシチュエーションが、
シュウによって叶えられた。


でも、これは夢じゃなく、現実でもなければ、演技なんだ。


監督の゛カット゛の一声で、全部、全部、幻になる…。




シュウを意識した。




初めて本気でシュウが男なんだって、
意識した瞬間だった…。