涙が出そうになるのを、必死に堪える私を見てシュウは軽く頷くと



「ちょっと待ってて」



そう言って席を離れ、すぐに戻って来た。



「何処に行ってたの?」


「秘密。これから俺が言う事に合わせて」


「…う、うん」



少しすると、ウェイターが各テーブルに回り、沢山来ているお客さんが頷いているのが見えた。


何があるの…?


そして、最後にシュウの所に来て言ったんだ。



「お客様、準備が出来ました」


「ありがとう」



そして、少し照明が暗くなると、ギターやバイオリンを持った人達が現れて、曲を奏でた。