シュウを見ると、さっき迄の表情から一変して、凄く怒った顔をしている。


すっかり無口になってしまった私達とは正反対に、青木さん達は凄く楽しそうに話していた。


その会話も…
聞こえて来る。



「毎年ありがとう」


「いいんだよ、君の喜ぶ顔が見れるだけで」


「結婚式の準備で忙しいから、忘れられてると思ってたわ」



結婚…するんだ……



「忘れる訳ないだろ?君の誕生日を」



私と同じ誕生日……


聞きたくない。
聞きたくないけど…二人の甘い会話は聞こえて来る。



「こちらは、高木様からのプレゼントです」