「別にいいよ」


「あーあ、せっかくの誕生日なのにな」



そう思うと、又悲しくなって来た。



「倫子さん、どこでディナーする予定だったっけ?」


「…?○○ホテル」


「ちょっと携帯貸してくれない?」


「いいけど…」



私はシュウに携帯を貸すと、シュウは自分の部屋に行って、少しすると戻って来た。



「じゃあ行こうか?」


「何処に?」


「吉野家」


「えっ?吉野家で誕生日会するの?」


「うん」


「ムード無い…。けどいいや、行こうか、シュウ!」



そう言って私とシュウは家を出る。