「いよいよ新入生が


登校しますので


各部署ごとに対応


よろしくお願いします。」





先生のアナウンスが響く





「はぁぁ!緊張してきたぁ!」




心臓がバクバクなってんやけどっ!





「もうあれから2年?


経つんやけんね。」


真奈がさっきの怖い顔は
どこへいったのか。




かなりしんみりした表情で
あたしの方を向いた。




そっかぁ
ホント早いなぁ。




初めての都会に
ど緊張してテンパったんか
この受付で
名前間違えたのを思い出す。





あれは恥ずかしかった…






でもそれから
同じクラスの
希衣ちゃん、凪紗、真奈と
仲良くなって
今では常に一緒



そう思えば
この出会いはあたしにとって
大事なターニングポイントだったし


変わるきっかけだった。


もう奇跡に近いよ。








そうこうしてるうちに



新入生らしき人が
エントランスに入ってきた。




「おはようございます!



受付を先に済ませてもらえますよう



お願い申し上げます。」




先生のアナウンスが

エントランスに響く





そのアナウンスに
促されるように
受付には長い列ができた