「集計、3人……誰かいないか?」


ざわざわとする。係仕事を決めてる最中だが、集計で行き詰まっている。


「集計はな、イベントのしおり作ったり、学祭のお金の管理をしたり……だ。誰かいないか。」

先生がこちらを見た。

ぎくっとした。だが、目的は俺ではなくて、


「雨野、やってくれるのか?」

後ろを見ると、雨野が手をあげていた。


「はい!やります!」 

「よし!ありがとうなー。他は?」  


ばっと手を挙げる。


「えー、丁度だな。じゃあ、雨野と、青葉と前田な。みんな拍手。」


えー、前田くんがやるなら私もやればよかった。

青葉くんがやるなら……。



などと聞こえてきたが、それよりも、なんで前田がと思った。


「いやぁー。俺、頑張るね~★」


チャラ男だな………。