始まりは太陽がギラギラ輝いている季節だった____





「なあ。」

前の席の男子に話しかけられた。

確か名前は、濱野 空。



「何?」


「お前さ、自由研究の班もう決めた?」


「...男子はまだ。」



理科の自由研究。夏休みの宿題だ。

女子三人、男子三人でやる決まりだ。


女子はいつものメンバー、いわゆるいつメンと一緒にする約束をしている。

だけど、男子はまだ決まってなかった。



「まじでっ?それじゃあ一緒にやってくんね?女子が決まんねーんだよな。」


「別にいいけど...」


「おっしゃ!さんきゅ。」


そう笑う彼。
彼の笑顔は輝いていた。
彼の笑顔は周りも笑顔にする、そんな力があると思った。