片思いの彼女の存在を聞いてから1ヶ月後。

今日も私たちはカラオケに来ていた。


「俺さ、告ったんだよ。あいつに。」

「でも振られた。好きな奴がいるって。」


そう言って泣きそうな顔をする彼。


「...ダメ?」

「え?」

「私じゃダメ?」

私なら彼を幸せにしてあげられるのに。
彼を笑顔にできるのに。


「....でも俺はずっと美波のことが好きかもしれない。お前のことを好きになれないかもしれない。」

美波さん、それは彼が好きな彼女の名前。


「それでも私は濱野の側にいたい。」




こうして私たちは付き合ったのだ。