「______よねっ」 「えっ?ごめん、もう一回言って。」 「もう!今日の華恋、なんかぼーっとしてない?受験緊張するねって言ったの。」 そう言いながら口を膨らませる花乃。 「ごめんごめん。そうだね。」 私は、高野 華恋。 高校三年生。来月から大学受験なんだ。 「で、何かあったの?」 「...何もないよ。」 笑顔で答える私。 嘘。 ほんとは今日はアイツと別れてちょうど3年目の日なのだ。