「・・・・っ・・・・・」


「・・・・・千麻ちゃん?」


「・・・・・・っ・・たい・・・・」


「えっ?」


「ーーーーーっーーー痛いーーーーー」













穏やかで心地のいい雛華さんのぬるま湯の様な優しさに甘えて全てを浸そうとした瞬間の違和感。


チクリとした。


そして生温かい・・・・気持ち悪い。


その痛みに気のせいかと意識を走らせればジワリジワリと痛みを増して・・・・・激痛。




「ーーーーっーーあっーーーーーはぁっーーーー」


「ちょっ・・千麻ちゃん!?・・痛いって・・・お腹!?」




雛華さんの問いに返答したくても痛みで悶絶するしか出来ず、体を支え切れなくなって畳みに崩れ落ちた。



「千麻ちゃんっ・・・っ・・・救急車・・・」



雛華さんの声が遠い・・・。


音割れの様に聞こえて現実的でない。


痛い痛い痛い・・・・。


助けて・・・・。





助けて・・・・、




痛いよ・・・・・・茜・・・・。




ねぇ・・・・、


傍にいて、








『大丈夫だよ』








そう言って笑って・・・・。






また・・・・不完全でも魔法を見せてよ。






今・・・・一番にあなたに支えられたい。









意識が・・・・・・薄れる・・・。