「・・・・・・ねぇ、」
「・・・・うん、」
「・・・・・・我慢の・・・限界」
そう熱っぽい瞳で細く声を響かせた彼女が、艶やかな唇を俺の首筋に這わすと甘噛みする。
ゾクリとする刺激に目を細めれば、そのまま触れた個所に独特の感覚。
自分がつけることはあっても相手からされるのはあまりなかった。
と、言うより・・・つけさせなかった?
誰かの独占欲を働かせる対象になりたくなくて。
なのに・・・・。
ヤバいな。
千麻ちゃんからのそれは感じそうになるくらい嬉しくて体が疼く。
感触から分かる。
多分はっきり紅く強く刻まれた彼女の所有印。
そして唇が触れたままかかる熱っぽい息と声の響き。
「・・・・・・・動きます・・」
些細な彼女らしい敬語の響きにも敏感に反応する俺はどうかしているのか。
見下ろす彼女の妖艶な姿に欲情して、次の瞬間には彼女の欲情に負かされる。
「・・っーーーーーーー」
「・・っはぁ・・ん・・・・あっ・・・」
うん・・・、その漏れる声・・・表情も、半端なく欲煽られ扇情的で綺麗なんだけど・・・・。
それも理由で感じてるのもあるけど・・・・。
ちょ、・・・ちょっと待って・・・。
めっちゃ・・・・上手い・・・・。
「・・っ・・・はぁ、千麻ちゃ・・・・タンマ・・ねぇっ・・」
「・・・ふぅっ・・はっ・・・・・下手・・ですか・・んっ・・」
「ーーーっ・・い・・やぁ・・・めっちゃ気持ちいいけど・・・くっ・・・、せめて・・喋ってる時はやめよう!!」
「・・・・嫌・・・・気持ちいいですから・・・・」
あ・・・ヤバかわ・・・。
俺が静止を求めれば、小さな子供みたいに首を横に振ってから拒絶を示す姿に更に欲情。
伊達に性欲強いと豪語してないなと思うほど巧みで欲誘う動きに見事引き込まれて感じてしまう。
ってか・・・マジに気を抜いたらイク・・・・。
どうしても快楽に従順に動きを緩めない彼女に、なるべく自分が意識を保って彼女の腰に手を添える。
一瞬ビクリとした彼女が微睡んだ表情で非難して見下ろし、その表情だけでも保とうとした意識がぐらつくほど。
そっか・・・腰弱かったんだっけ。
再確認した弱点も、今思えば恐ろしく可愛い。
俺・・・ヤバいな。
完全に千麻ちゃんに堕ちちゃってるじゃん。