「・・・はぁっ・・・・気持ち・・いい」
「・・・・」
弾きだした言葉にスッとグリーンアイが戻された。
その視線だけでゾクリとして感じてしまう。
今も埋められる感覚に次の欲求が貪欲に疼く。
そしてまだ震える手で彼の頬を両手で包むと、そっと自分の目の前に誘導して見つめた。
眉尻が下がる。
心底この貪欲な欲求に困るように。
そしてそうさせた彼の存在に今ばかりは屈服。
「・・・・気持ちよすぎる」
「・・・千麻・・ちゃーーーんんっーー」
すかさず僅かに身を起こし唇を重ねて一瞬の濃密さを与えると離れ彼を見つめる。
「・・・・困る・・」
「・・っ・・・何・・が?・・・千麻ちゃん色気半端ないけど大丈夫?」
困惑しつつも満更じゃなく、どこか私の表情や空気によって紅潮している彼が私の頬を撫でるように触れた。
それにまで感じるようにギュッと目を瞑ってからゆっくり開け綺麗なグリーンアイに心の解放。
「困る・・・、気持ちよすぎて・・・・・。
上手すぎるよ・・・・・・茜・・・。
・・・・・・上手すぎて・・困る・・・・・・・」
言い切ってまた生理的な涙が一筋流れて頬に添えてあった彼の手に伝った。
久しぶりに満たされた欲に完全に決壊。
思ったままを濁すことなく全て彼に漏らせば、一瞬呆然と私を見下ろしていた彼が意識が追い付いたのかみるみる真っ赤になると眉根を寄せてその目を泳がせた。
直後、
「・・っーーーーーって、なに可愛い事そんなエロ可愛い顔で言ってくれちゃってるのぉっ!?」
中学生か?
と、思ったのは冷静になった後々。
その瞬間は・・・。
「・・・・茜・・」
「ちょっ・・・マジ・・その愛くるしい切なげな懇願顔やめて。安いからそれだけで簡単にイきそうでヤバい」
「・・・・・・して?」
「っーーーーお願いですこれ以上俺を魅了しないで」
「・・・・・・・・ダーリン」
「っーーーーーーーーーーーー溺れて・・・ハニー」
苦悶の後の決意?
甘えるような響きでもう馴染んだ呼び方で誘い込めば陥落。
困ったように紅潮した顔で笑った彼の姿にゾクリと欲情。
勢いのまま体を起こしながら唇を重ねると、そのまま立場逆転だと彼をベッドに縫い付けた。