キュウっと、子宮のあたりが締め付けられるような熱を持ち更に彼の動きを潤滑にしそうだと自分で気が付く。


もう充分な筈なのに。


ううん、まだ・・・・足りない。


それを理解するように自分の欲を満たしつつ私を高めにくる彼の巧みさに感情の決壊。


つまらないプライドさえ崩壊しそう。



「・・んっ・・そのまま・・・・あっ・・・」


「うん?・・・ここ好き?」



クスリと笑って私の望む位置を的確に刺激して、弧を描いた唇が頬を這って耳元に来ると声を響かせる。



「・・・ここでしょ?」



鳥肌が立つ。


指摘された個所と言葉に吐息だけ零し数回頷く。


そんな反応を愛でるようにしっとり頬に口づける彼の首に腕を回した。


上手すぎる。


予想していた以上に。


だからこそ体が貪欲になってもっと出来るでしょ?と要求する。


そしてそれに応える彼は私の要求の上をいく。


的確に快楽誘う刺激に耐えきれず表情が崩れ、じりじりと熱がこみ上げる。


ああ、もう少し・・・もう少し・・・。


一度経験すれば癖になるあの一瞬。


早く早くと思うのに、同時にまだ、もっと、溜めて溜めてとも思う。


焦らして高めて・・・一番最初のあの快感が好き。



「はっ・・あっ・・あっ・・」


「・・っ・・ん・・声・・・誘われる・・・」



徐々に快楽高まれば自分の意思関係なく零れる声に、彼が困ったように微笑み私の顔に張り付く長いウィッグの髪を取り除く。


そんな些細な瞬間。


呑まれた。


扇情的で柔らかい笑みになのか、その仕草になのか。


それともグリーンアイ?





「ーーーっーーあっ・・・ダメッーーーー」




咄嗟に構えたところで手遅れ。


全身に一瞬で走った感覚にきつく目を閉じて逃して震えた。


理解してグッと奥に埋めてくる彼に更に痺れる。


心臓が速い。


目が眩む。


全身が・・・・・痺れたまま。





あっ、泣きたい・・・・。





そんなタイミングに私の頬に触れてくる彼の指先に意識を戻した。


どこかフワフワとした感覚で彼を見上げてその表情をを捉えると、少しきつそうに眉尻下げてゆっくり息を吐いた。




「・・・・つられそうだった」


「・・・・・」


「・・・・・千麻ちゃんの体・・・ヤバい」




感じるように目を細め、扇情的な感想を述べた彼の唇が胸の谷間に触れて熱い息を刻み込む。


それだけで再度高まりそうな程私もこの快楽にハマりこんでいる。