私のクラスにも、一年生のころ、先生に告白したという女の子がいました。






「気持ちは嬉しいけど、俺は先生だから、生徒をそういう目では見られない。


お前がどうこうというわけじゃなくて、生徒として見ている時点で、お前の気持ちには応えられない」






そう言って断られたという話を、大きな声でみんなに話していたので、私の耳にも入って来たのです。






「藤森先生らしい」断り方だな、と私は思いました。




藤森先生が、教師という仕事に誇りを持っていて、使命感と責任感の強い人だということは、先生の普段のふるまいを見ていれば、伝わってきました。