朝、目覚まし時計のベルの音で目を醒ますと、いつものようにお母さんの姿はありません。





お母さんは早朝のシフトで近所のスーパーで品出しのパートをしているのです。




そのあとお昼に一度帰って来て、夕方からまた夜遅くまでコンビニで働いています。





私は洗面所で顔を洗い、制服に着替えてエプロンをかけると、台所に立ちました。




朝ごはんのパンをトーストして、その間にお弁当を作ります。




といっても、手のかかるものを作るわけではありませんが。



卵焼きを作り、昨夜のうちに作っておいた炒め物と煮物を温めなおし、お弁当箱に詰めるだけです。





お弁当を巾着袋に入れ、焼きあがったトーストにマーガリンを塗って、急いで食べます。



それから洗い物を終わらせて洗濯物を干してから、鞄とお弁当を持って、私は家を出ました。