「英梨、葬儀は…?」


英梨は、舌をぺろっと出して、


「本当はまだ忙しくて、片付けもしなきゃなんだけど、


 おばさんが、今日ぐらいお友達と一緒にいなさい、って」


と言った。


まだ片付いてないのに…なんだか申し訳ない気分になってしまった。


「あっ、マミ裾に砂が付いてるよ」


綾香が裾を指差して、けらけらと笑っていた。


「綾香ー!馬鹿にしないでよねー」


私は笑いながら砂をパパッとはらった…つもりだった。


手…動きにくい…ってか重い…?


「…マミ大丈夫?どうかした?」


英梨と綾香は心配そうな顔をして、私の顔をのぞきこんでいた。