櫻井「で、付き合ってんの?」

ここで嘘をついても意味はないだろうから、本当のことを言うか。

『まあ…一応』

櫻井「そっか」

ねぇ、なんでそんなに残念そうな顔してるの?なんでだよ…

『あ…あのね』

櫻井「言わなくてもいい。わかってる。どーせフったら水川が可哀想だからOKしてやったんだろ」

図星です。
私のことを理解してるのは櫻井だけじゃないのではないかと思ってしまう程よく当たっていた。

『う、うん…。正解』

櫻井「…なあ」

視界が少し暗くなったかと思えば、目の前には櫻井の顔があり、横には櫻井の腕があった。そう、いわゆる壁ドン。壁ドンとか初めてされた。

『な…何よ』

少しでも気を緩めるとニヤけてしまうので、強気でいくことにした。

櫻井「浮気…してみね?」

はぁ?