*水川side*
さっき、櫻井と神村が何か話していた。しかも、なんか真剣な感じの。
少し妬く。俺も神村と話したいけど、話題がないから話したくても話せない。辛。

ってまた神村が寝てるよ…。どれだけ眠いの。

『…ん』

ん?え?えぇぇぇぇぇぇ。
状況を説明しよう。
今、バスが大きくカーブをした。その揺れで神村の頭が俺の肩にのっかった。以上。
うわ、心臓ばっくんばっくん言ってる。前から殺気感じるのは気のせいだね、うん。

…どうしよ。起こしたら嫌われるだろうし、そのままにしておいたら周りが…。
もう少しこのままでもいいかな。楽しいし。何より嬉しいし。

いやぁ、まさかこれがくるとは思わなかった。バスあるあるだけどね。
…櫻井が怖くて平常心が…。って、俺どんだけ櫻井のこと意識してんの。
ライバル視してるのかなぁ。自分でもあきれる。男としてどーなの。わからんけど。
まぁ、けど…

全ては神村のかわいさがいけないのである。