*凛音side*

『ん…』

櫻井「あ、起きた」

起きてすぐ耳に入ってきた声がこいつの声である。やだなぁ。

『あれ?皆は?てかここどこ?』

櫻井「ん?今サービスエリア。皆トイレ行ってる」

嘘?!ってことは1時間40分も寝てたわけ…?どんだけ眠かったのよ、私。
あれ…じゃあなんで櫻井がいるの…?

『お前はトイレ行かなくていいの?てか行けば?』

櫻井「別に。行かなくても大丈夫だし」

『ふーん。あっそ』

沈黙。
普段うるさいのばっかだから沈黙に慣れていない。だからすごく居づらい。

櫻井「お前…大嘘つきだよな」

『は…?何いきなり』

櫻井「いや、なんでもない。普段、てか今日のお前見てなんとなく思った」

え、ずっと見てたの?やだ、コワーイ。ストーカーはやめてね?捕まるよ?私に。

『何それ(苦笑)あんただって十分嘘つきじゃん』

櫻井「お前は大がつく嘘つきなんだよ」

『もっとわからん…』

少しだけわかるけど、ね。

嘘つきのやつに嘘つきって言われたくないんだけど。ほら、バカにバカって言われたときの気分と同じ。それよりもうちょっと嫌な気分になるけど…。

櫻井「ま、せーぜー頑張りなはれ」

櫻井に頭ぽんってやられました。あとで拭いとこ。

『はっ、なにそれ(苦笑』

ほんと、意味わかんない。