担任「はい、今日はここまでなー。日直、あいさつ」

男子A「起立。礼。ありがとうございました」

皆「ありがとうございました」

…どうしよう。うちの班、もう全て決まっちゃったんだけど。
大体周りが遅すぎるんだろ。馬鹿みてーな会話ばっかしてたのが悪い。

涼華「うちら1番に終わったね!やっぱ水川と凛音がいるとスムーズに進むわ」

『ちょ、涼華!私はいらないってw早く終わったのは水川君のお陰だよ』

水川「そんなことないよ。神村もよく頑張ってくれた(ニコッ」

あ、はい。
折角私が一歩引いてやったのにまた戻すのやめてくれないかな?いい気しないんだけど。
涼華も涼華でお世辞くさいしさ。いちいち言う必要あるか、それ。

櫻井「そうそう。神村もちょっとだけ頑張ったよな」

…は?ちょっとって何よ、ちょっとって。嫌味かよ。だったら言わないほうがいいと思うんだけどなー。

歩夢「櫻井、凛音は十分頑張ったって。ね、凛音!」

お前もフォローに走るなよ…。てか私にふるなし。

『ふふっ、そうだね(ニコッ』

私は安定の作り笑いをした。たぶん櫻井にはバレてるんだろうな…。
ま、別にいいけど。

水川「あ、もうそろそろで授業始まるよ、席に着こう」

真面目か。いい子ぶるのもほどほどにしとけよ?お前。

『はあ…うざっ(ボソッ』

櫻井「あれ?本音出てるよ?神村サン♪」

『ああ…あんたか。相変わらずイラッとくるわぁ…。で、何』

櫻井「お前もお前でイラつくわ。いや…水川うぜえなーって」

『悪気はなさそうだけど、あーいう奴ほど信用なんねーしな』

櫻井「ふはっ、確かに。ほら、席着くぞ」

『うん』

短い会話だけど、私たちの本性がむき出しになっていただろう。

これが、櫻井との日常会話だ。