わたしは全部話し終わって
彼の方を見た。
彼は真面目な顔をして
タバコの火を消した。
「なぁ、ルリ」
彼は優しくわたしを見てくれた。
「しばらく、俺ん家住め。」
「え?」
わたしはポカーンとしてしまった。
「え?じゃなくて住め。食事とかは日に日に当番制にするからな。」
彼は話を進めていく。
「まって!」
わたしは驚いた声で彼の話を止めた。
「わたしがいて迷惑じゃない?ゆうきさん彼女とか出来たら勘違いされそうだし、それに、それに、」
彼はわたしの口に人差し指を当てた。
「いいから、来い。わかったな?」
わたしは頷くことしか
出来なかった。
こうしてわたしと彼の生活は
始まりを告げたんだ。