わたしはソファーに
ぐったり座っていると
「大丈夫か?」
と彼が笑ってた。
「はい、なんとか」
わたしは無表情で答えた。
「はい。プレゼント」
え?
彼は王子様のように
膝まづいてわたしに
真っ赤なヒールの靴を履かせてくれた。
「お気に召しましたか?お姫様?」
彼はニコッと笑ってわたしの
手をとった。
そしてわたしを引っ張り立たせた。
「うん、似合ってる。」
彼は店員を呼び「これも」と
いうとカードを渡した。
「じゃあいくか。」
彼は店を出ていこうとしたので
わたしは店員に頭を少し下げ
彼の後を追った。