車の中では終始無言だった。

彼は綺麗な顔立ちをしていた。
わたしは思わず彼の横顔に
見惚れてしまった。

「なに?」

彼が笑いながら沈黙を破った。

「なにも。」

わたしは素っ気ない態度をとって
しまう自分がすごい嫌になった。

「そっか、名前聞いていい?」

え?名前?
どうしょう、、、。

わたしは正直に言うべきか迷った。

少し時間をあけてわたしは、、、


「ルリ」


本名を伝えた。