「なにやってんだ?」

わたしは海から引き離された。

え?だれ?
振り向くと綺麗な顔立ちの
金髪の男がわたしの腕を掴んでいた。

「やめてよ!!!!!!!」

わたしは彼の腕を振り払い
また海へ足を進めた。

でも

「落ち着けって!!!」

彼がわたしの腕を引っ張った。

「関係ないでしょ!!!」

わたしはまた振り払おうとしたが
無理だった。


「おい、やめろって!!!」

彼が大きな声で怒鳴った。

わたしは我に返ったように
涙を流した。

「なにやってんだよ?」

優しい声に思わずわたしは
見ず知らずの男に抱きついた。

抱きしめ返してくれる彼は
とっても暖かくて優しかった。

わたしは彼に
「ありがとう。」

そう言うと気を失ってしまった。