ズキューン!私のハートは、あなたの笑顔に撃ち抜かれました!

尚子さん情報によると、私より5才も年上のはずなのに、全然そんな風に見えない。

きれいだけど、愛らしさもある。

同じ女子のはずなのに、もう私、溜め息しか出ませんよ。

白石さんの笑顔に見惚れていたら、

「私、これを本部に返してきますね」

と、白石さんが台車を指差した。

「は~い、行ってらっしゃい」

私は笑顔で返した。

野球場の前に、テントが2張り張ってあり、そこが今日の野球大会の運営本部となっていた。

尚子さんの隣に移動し

「いい目の保養になった・・・」

なんて呟けば、尚子さんは薄く笑った。

ケイタイを手にした高野主任が近付いてくる。

「鈴木さん、予定がキャンセルになったんで、こっちに向かってるって」

「「そうなんですか?」」

鈴木さんは、野球チームのメンバーだ。
今日は予定があって不参加という事だったが、その予定が、なくなったらしい。

今日、来られない事、すごく残念そうだったもんな。

木曜日の練習の時の鈴木さんの様子を思い出して、思わず笑ってしまった。