あたしは直ぐに渡辺主将に駆け寄った!



「主将、大丈夫ですか!?足、怪我したんじゃないんですか!!?」


「た、橘!!いや~、みっともないところを見せちゃったな!ハハッ。」


「そんなっ!!あたしは、主将がめちゃくちゃ速くて感動しましたッ!!嘘じゃないです!!!それよりも足の具合、診てもらいましょっ!?」


と、肩を貸そうとすると。



「いや、俺一人で平気だ!行ってくるな!!」


と制されてしまった。




ちぇ…。


主将ともう少しだけ一緒に居たかったのにな…。



「あ!そうだ、橘!」



すると主将の声が飛んできた!



「は、はい!」


「優勝おめでとう!!やったな!」


「っ!あ、ありがとうございます!!」


「じゃーな!」


主将は足を引きずりながら、救護班の所へと向かって行った。