と、その時。



「整列してくださーい!まもなく入場しまーす!!」



と誘導係が旗を持って合図してくる!


「おっと。俺は自分のチームに戻るよ!またな!!」


「あ、主将……。」



主将は急ぎ足で後ろの方へ行ってしまった……。


「オイ!!冴木野郎!!うちの主将に向かってなんて態度してんだよっ!!礼儀ってものを知らねぇのかよ?!」


と、あたしは冴木野郎に食ってかかった!!


「おい、猿。」


「んだよっ?!」


「お前スタートだろ?早く整列しろよ。」


「っ!わ、わかってるよ!!」


なんだよ、あのバカ!



唯我独尊野郎!!



あたしはイライラした気持ちを隠しきれず、
しかめっ面のまま入場した。






「では、一番目の方は呼ばれた順番に内側からスタートラインに立ってください!赤!紫!黄色!………」


よし!


一番内側だ!