「オイ!い、い、いい加減なことほざいてんじゃ、ね、ねぇよ!!!こ、この馬鹿野郎!!!」


でも言葉の意味とは反して、
あたしの顔には熱が灯ってくるのがわかる!!



「…………そうは見えないけど?猿がよけいに猿顔に見えてきたし。」



と、冴木野郎は口角を上げてあたしをからかってくる!!


「っ!!!ち、違う!!!主将はあたしの憧れの人なんだ!だから、そんなんじゃねぇよ!!そ、それに、例えそうだとしても、てめぇには関係ねぇだろ!!?フン!」


あたしは冴木野郎にこれ以上つっこまれないため、
足早にその場を後にした…!



くそ〜!!



冴木野郎め!!



人をからかって何が楽しいんだよ?!!


でも、奴の言葉にムキになって反論するんじゃなかった……。


なんか、逆に認めたみたいな感じじゃん?


そんなやるせない気持ちであたしの心はいっぱいだった……。





だけど冴木野郎の最後の言葉はあたしには届かなかった。


「猿女め…。お前も友達のこと言えねぇぞ? “男を見る目を養え” よ。」