《えぇ~、午後の部を開始します。男子の棒倒し、緑と青の試合です!》



お腹も満たされた午後の部。




「美香!すごいよ!!うちの赤チーム今のところダントツの1位だよ!これも美香の活躍のおかげだね?」


と優子が中間発表の紙を持ってきて、あたしに声をかけてきた。


「マジで?!1位?!」


と即座に反応するあたし!



そして周りの連中も、


「スゲーな!確かに橘が出た種目、全部1位だもんな?!」


「みかっちスゴイ!!かっこいい!」


「ねぇ、ねぇ!確か体育祭のMVPに選ばれたら、賞品があるんだって!!」


「こりゃ~ヘタすると、橘に持っていかれんぞ?!」


と大盛り上がりになっている!




賞品かぁ〜!



楽しみだな!!




しかし!




《おっと!赤チーム!3年の冴木くんが敵のチームの棒に素早く登った!!》



ん!?



“冴木”ってあの変態野郎か?!!



《あ!!黄色チームの棒が倒されましたッ!!赤チーム、棒倒し優勝です!!》


キャアアァァァーーーー!!


ヒロォーーーー!!!