「オイ。てめぇ、この俺に向かって“気持ち悪い”だと?」


ん?


なんだ??


急に不機嫌になった奴を不思議に見ていると、金髪野郎が階段をのぼってきた!




そして!!



ドン!




!!?




「お前。教室に乗り込んできた時もそうだったけど、俺をコケにするのも大概にしろよ…!?」


あたしの顔をかすめるように、奴の右手が壁を叩いた!



な、なんだ??



わけわかんねぇぞ?!


「あのさ、コケにするもなにも、実際にそう思ってんだから仕方ないじゃんか!」



「なっ!!」



金髪野郎が、“信じられない” とでもいう顔をあたしに向けてくる…!


でもそんな奴にはお構いなしにあたしは続けた。


「正直言うと、初めて会ったときからかっこいいとも思わなかったし。あ!でも、遊び人で軽そうだな!とは思ったけどさ。」