「………あの！！冴木さんに話があります！申し訳ないんですけど、あたし、この許婚の話をお断りさせて頂きますっ！！」


「……………。」



よし！言ったぞ！！


金髪野郎も何も言ってこないし、このまま先方が怒れば破談に…、




「……美香ちゃん。わかるわよ？美香ちゃんのその気持ち！」




……………………え？




冴木のオバサンが同情するような眼であたしを見てきた！！


「さっきね、さっちゃんから聞いたの。“許婚”の件、美香ちゃん今日知ったんですって？」


「え……！……はぁ。まぁ。」



オバサン達、いつの間にそんな話を……！！



「なら驚くのも無理ないし、断わりたい気持ちの方が先走っちゃうと思うの。」




…………え。




何？



この流れ。




あたしは咄嗟に嫌な予感がした！


「だからね、美香ちゃんがお化粧室に立ったとき、私達で話をしたの！」


「え………？あの、ど、どのような……？」


内心聞きたくなかったけど聞かざるを得なかった……。



すると母親がオバサンの言葉を代弁するようにあたしに言い放った！！