「そういえばニュースで観たわよ~!冴木グループの資本金が世界で五番目に多いんですってね?凄いわ~!みっちゃんのところ!!」


「ぶっ!!!」



母親のぶっ飛んだ言葉に、あたしは紅茶をもろに吹いた!!


「おい、美香。汚いぞ?」


と父親が横からハンカチを渡してくれる。


「あ……うん。気をつけるよ……。」



ウソだろ?!!


コイツ本物の坊っちゃんか?!!!


世の中ってわかんねえ……。



そんな事をグルグルと頭の中で考えていると、急に話がガラリと変わった!



「そうそう!さっちゃんのお嬢さん、ヒロと同じ高校に通ってるんですって?」


と冴木のオバサンが言った。



え!?


なんで知ってんの!?


それは母親も同じく思ったようで。


「え!!そうなの?!知らなかったわ!!…美香!あなた、ヒロ君と同じ高校なの??」


うっ。


できれば言いたくなかったのに……。