「オハー!優子ちゃん、今日も可愛いね!!」



出たよ…!ナンパ野郎ども!



優子は可愛いくて、新入生の中でも一番輝いていた。


中学の時も優子に言いよってくる男子は山のようにいて、それを毎回優子は嫌がっていた。


この高校に入学して早二ヶ月。


上級生の目についてもおかしくはない。


はぁ~。しかもコイツら上級生じゃ?



随分軽そうだな。



「先輩たち、あの、何の用ですか?私たち、もう教室行くんで……。行こう?美香。」


そう言って、優子があたしの手を引く。


だけど。


「ちょ~っと待った!冷たいってば!俺らさ、優子ちゃんと仲良くしたいんだけど?」

「そうそう!なにも逃げることないんじゃない??」



しかもしつけぇーー!!



嫌がってんの、わっかんねぇかな!?


ナンパ野郎どもは全部で4人いた!


あ!!


しかも一番奥にいる奴が、一番軽そうッ!!!


あの一番目立つ金髪でパッチリ二重まぶたの!


失礼かと思ったけど、あたしはそう見た!