よびこうって、



あの予備校!!?


「よ、予備校ッ!!?なんで?!なんであんなチャランポラン男が予備校へ……!!?」



それはあたしにとってかなり驚愕な真実だった…。



どう考えても場違いすぎるだろッ!!


あんなキンキラキンの髪でさ!




すると母親がくるっと後ろを向いてはあたしを怪訝そうに見やる。


「何言ってるのよ。ヒロ君は受験生なんだから、予備校に通っても何の不思議もないじゃな…………あっ!!直ったわ!って、アラ!?もう始まっちゃってるじゃなーーい!!!もう~!!」



だからあたしに怒るなってば…。





でも、そっか~。



ヤツも受験生なんだな。


普段全然勉強してる素振り見せなかったけど…。



でもこれでわかったぞ!


最近冴木の帰りが遅い謎が!!



だけど、そこでまたひとつ新たな謎が生まれた。



「………でも、アイツ。本当に予備校なのかな?!学年トップとか自分で言ってたくせに。」





怪しい!!




アイツがそんな真面目人間かっ!?



「………どうせ予備校を口実に、女と遊び戯れてんだろうな。……ハン!うちの幸子を欺(あざむ)けても、このあたしは無理だったな!!あの遊び人がっ!!ハハハハッ」



「ーー美香ッ!!!」




そして本日二度目のカミナリがあたしに直撃したのは言うまでもないだろう…。