「ぐおぉーーー!!!ゴリリンのひとでなしぃぃ~~~……!」


アハハハハッ




クラスの女子があたしとゴリリンの交戦に笑いが止まらないでいた。


でも、相変わらず優子とは話せていない。


それどころか、目も合わせてくれない状況だ。



普段通りといっても、なかなか難しいもんなんだなぁ…。



あたしはこうして話せなくなる前の優子との笑い合っていたあの頃を思い出しては、


その時間がどんなに貴重なものだったのか、こんなに肌身に感じたことは無かった。



……いや!


でも時間が解決してくれることもあるし!!



早川さんも昨日そういってたもん!



あたしはあたしの思うがままに貫けばいいだけだっ!!


あたしの心にまだ暗い影は落とされていたけれど、早川さんとのやりとりを思い出しては自分を奮い立たせていた。








体育の授業が終わって、制服に着替えて教室に戻るとき。



あたしは勇気を出して優子の元へと駆け寄った!


「なぁ!優子!さっきのゴリリンの顔見たか?!おデコの皺がいつもの3倍はあったぞ!!あれはもう野生に帰るしかないよなぁ~。」



チラッと優子の方を見て反応を伺う。


「……………。」



ガーーーン!



やっぱり、相手にされてない…か……。