あたしの頭の中は、クエスチョンマークで炸裂していた。


「優子??言ってる意味がよくわからない、」


「悪いけど、私。先輩のこと本気だし、譲るつもりもないから!だから……、もうついてこないで。」


「あ!ちょっ……、」



廊下を走っていく優子の姿が登校する生徒たちの中に混じり、


そして段々と消えてゆく…。




「……失敗……しちゃったな。」


はあ~~とあたしは、その場で大きなため息をついてしまった。



なんか誤解してたな……。


あたしはそういう意味で、『協力できない。』とは言ってないんだけどな…。



そして本日二度目の大きなため息は、深く、長かった……。



するとクラスメイトの加奈子達があたしに駆け寄ってきた!


「ねぇ、みかっち!優子と喧嘩でもしたの?!」


「え!! ………う、ううん!べつに!?な、なんでだ?」


と、あたしはあたしなりに平静を装う。



すると加奈子が、


「あ!!もしかして!!この前言ってた噂の件で二人でもめてたの?!!」


と指摘してくる!



ゲッ!!


なんで当ててくるんだよ!?