「そ、そうだって!こんなこと、嘘ついてどうすんだよ!」


「……そっか。………よかった。」


優子の顔にようやく安堵の表情が見られた。



でも、あたしにはもうひとつ訊かなくてはならないことがあった………!




それは。




「……優子。ひとつ訊きたいことがあるんだけどさ。」


「何?」


「あのさ、……渡辺主将と、その、………正式に付き合ってるのか?」


「え…?正式??」


優子はその質問が意外だったみたいで、目を丸くしている。



あたしは意を決して優子に告げた!



「あたし、今日柔道部の先輩から聞いたんだ。主将…………、他校に彼女がいるって!」


「……っ!」



その言葉で優子が身体を強張らせたのを、あたしは見逃さなかった……!




!!!




まさか!!



「優子、もしかして、そのこと知って……、」


「美香!お願いっ!!もうそれ以上言わないで!!」



「ーーっ!??」