そして走って約3分。



「え~っと、確か自販機はぁ~……。」



……あれれ?


この辺りだっだと思うんだけどな。


あたしは会場の中をウロウロと彷徨っていた。



「おっかしいなぁー?!確かにこの辺りのはずなんだけど……?」


お昼休憩のせいもあってか、人がごった返していて周りがよく見えない。


その中をあたしは器用に縫って進んでいく!


「主将どこだろ?!」


あたしはよ~く目を凝らして周囲を見る。



すると……。




「…………あ!!居た!主将だ!」


自販機のすぐ側で渡辺主将の姿をとらえた!!


「お~い、渡辺主しょ…」



と、あたしは主将に手を振って叫ぼうとしたけど、その声は憚(はばか)れた。




ん……?




誰だろ、あの子……??



声をかけるのを憚れた理由。


それは渡辺主将の隣に女の子がいて、その子と主将が楽しそうに喋っていたからだ!