それに男のくせに、無駄にフェロモン出してんじゃねぇぞ!!?


フン!


冴木の裸を憎らしげに眺めながらそんな事を考えていると……。



「………なに?もしかして俺の裸に興味あんの?」


「なっ!!」



冴木は自信ありげにそう言うと、
口角を上げてあたしにジリジリと近付いてきた!!




な、な、な、



なんだコイツ!!?



つーかちゃんと身体拭けよ!



冴木はお風呂に入ったせいか、
顔が上気していて雫がポタポタと髪から落ちている……!


その雫がまた肌を濡らし、やらしさがグレードアップしていた!!!



「オ、オイ!!そそそそれ以上近づくと、後でひひひどいからなっ!??」


と、あたしは冴木を威嚇してみる!!



すると。



「へー。じゃあ、お手並み拝見といこうかなぁ~?」


「はあっ!!?」



なぜだ?!



なぜひるまない!!?



「お前は有段者。俺は素人。前もそれで学んだことあるだろ?サル子ちゃん?」



ゲッ!



コイツ、もしかしてそれを計算に入れて……!!