「お久しぶり。優子ちゃん。」


ヒロはそう言うと、唇に笑みを乗せて優子との間合いを詰めてきた。


「さ……冴木せんぱっ………。ど、どうして…こんな……、」


と優子は驚きを隠せない様子で、後ずさりしてしまう!


「 “どうしてこんな所にいるのか?” って?…ココ、俺の寝床なんだゎ。」


「…………。」


優子はヒロを真っ直ぐ見れないのか、見たくないのか、


俯いて黙ってしまった…。



そんな優子を見て、ヒロは容赦無く思ってることを口に出す!



「ねぇ。さっき優子ちゃんの下着の中に手をつっこんで遊んでたヤツと優子ちゃん……。もしかして付き合ってんの?」


「ーーーっ!!」



優子は息をのみ、ヒロを凝視する!



その顔は何かに怯えているようだった。



「…………いで…。」


「なに?どうかした?」


「あの、……美香には!こ、このこと………言わない…で……。」


「…………。」


「じ、自分の口からちゃんと……言いたいの……。だから、今は誰にも言わないで下さい!」


ヒロは黙って優子を見つめていた。



だけどその眼差しは、



先ほどヒロにキスした女と同等の冷たいものだった。