「それにさ、それって噂だろっ!?それにもし優子と主将が付き合ってなかったら、加奈子達はこのオトシマエをどうつけんだ!!?」


「ちょ、みかっち!!落ち着いて、」


「だってそうだろ!?優子はあたしらのクラスメイトなんだぜ!?そんな悪く言うもんじゃないッ!!」


と、あたしは持ち前の声の大きさに輪をかけて、

ますます声が大きくなった。



他のクラスの人も騒ぎを聴きつけて、教室を覗いてくる…!



「わ、わかった!わかったからみかっち、ちょっと冷静になってよ!!…ね?」


「そ、そうだよ!私達が悪かったから、もうこの話は終わりにしてさ、食べよう?」


と加奈子達が周りの目を気にしてか、必死にあたしを説得して席に座らせた…。




そしてあたしは頬を膨らませながら言う。


「もう絶っっっ対、優子を悪く言うなよな!じゃないと、あたし、…………………………みんなの弁当食っちゃうからなぁ!?」



「……え!?みかっち、まだお腹空いてるの?!あれだけ食べたのに??!」


「あははっ!何それー!」


「もう、みかっちには敵わないよ!!」



ギャハハハハ




さっきまでの不穏な空気が一転し、笑い声が再び戻ってきた!




ふぅー。危ない……。


マジでキレるところだったよ…!



気をつけなきゃな!



あたしはこの時、マジギレするのは冴木の前だけにしようと思った…。