「ワタシ、日本語スコシシカできないデス。マダム。」



「まあ…!日本人じゃないのね?」


「留学生かしら??」


「韓国人よっ!!アニョハセヨ〜!!」



え!!!


騙されてるよ、オバちゃん達!!


やっぱり詐欺野郎冴木!!


やる事は、ひとあじ違うな!



そして詐欺野郎冴木は、あたしには決して向けない蕩(とろ)けそうな笑顔でオバちゃんの側に寄ると……。




ゲッ!!



あ、あの野郎が跪(ひざまず)いてる!!



信じられない光景だっ!!!



そして何を思ったのか、一人のオバちゃんの手を取ると、



「정말 멋진 손가락. 가련하다.(なんて素敵な指でしょう。可憐だ…。)」


と、またしても宇宙語を話し出した!



すると冴木は畏れ多くも、オバちゃんの手の甲にキッスした!!!




ぬぁっ!!?




「キャーー!キム様の名場面よおぉ〜〜〜〜!!」



え!!そうなの?!