「ざ、ざえ”ぎ……ひっく。か、かれ……ひっく。ズビッ!」


“冴木、彼氏じゃないと全力で否定しろッ!!今すぐ!”



そう言いたいのに、しゃくり上げてしまい、上手く言葉が続かない!!



するとさらにオバちゃん達の説教はヒートアップする……!


「ほら!また泣かしてッ!!!彼女の鼻水でも拭いてあげなさいな!!」


「そうよ!!男は女を労わってあげないと!!こんな良い子、今どき、そうはいないよっ!!?」


「ザエキくん…だったかしら??彼女の抱擁をしっかり受けとめないでどうするのッ!!男がリードしないと!」


「高校生だろうと、チャラチャラしていようと、彼女はしっかり守ってあげないと!!うちの主人なんか……」


ぎゃあぎゃあ!!





そして冴木はというとオバちゃんパワーに完全に押されてて、


目を白黒させて暫くの間、たじろいでいたのだった……。