「ざえぎぃぃ〜〜!うわ〜〜〜ん!!生きてて…ズビッ……よかった……ズビビッ!!」


あたしの涙と鼻水は大洪水で、それは冴木のシャツにも付着した…。



「おい?!な、なんなんだよ……?!」


この時の冴木は珍しく動揺していて、声が少し上ずっていた。


普段はクールぶって余裕たっぷりの俺様野郎なのに…。



するとそんな様子を見兼ねたのか、
さっきあたしが質問攻めにしたオバちゃん達があたし達を囲う!



そして、オバちゃん達の説教が始まった…。


「まったく!!女の子を泣かすなんて最低な男ね!!!」


「ホントよ!!顔はキム様並みにハンサムだけど、男は顔よりハートなの!!わかる?!!少しはキム様を見習いなさいな!!」


「ちょっと!!あんた“彼氏”ならちゃんと慰めてあげなさいよ!!この子、さっきまであんたのこと、すっ〜〜〜ごく心配してたのよ!?」




え”!?


彼氏!!?



それは聞き捨てならない言葉だった!