「誰が死ぬんだよ…?えぇ!?」



こ…この……




ズボラな声はッ!!



ゆっくりと振り向くと、


そこには……!!



「さ、冴木ッッ!!?」



鞄を肩にかけて、ピンピンしている冴木がいた!



「ったく!この恥さらしめ!お前の声はデカすぎなんだよ!……まったく。」




冴木だ……。



ホンモノだ……。




い、生きてたんだ……!!



「“金髪”だからって俺だとは限らねぇだろうが!もっと物事を冷静に判断する能力を身につけろっつーの!」


「……冴木。」


あたしはゆらりと冴木の方へ歩み寄る…。


「な、なんだよ?」


冴木は怪訝そうな顔をして一歩後ろへと下がった。


奴の目の前まで来ると、生身の冴木だという実感が一気に湧き上がってきた!!



そして。




「……っ。」


「え!!?お、おい!!猿ッ!!!?」



あたしは気がつくと無意識に、このエロ冴木を抱きしめていた!