しかも、



重体!!??



「確か“金髪”の派手な高校生だったみたいでね、意識が無いみたいよ!!」


「悲惨ね~……。」




「ーーーッ!!!!」



きん……ぱ…つ…………。



金髪で派手な高校生というと、一人しか思いつかなかった!




冴木!!!




奴の姿が脳裏によぎった瞬間、


あたしは何かに弾かれたかのように、いてもたってもいられなくなった!!


「ちょっとオバちゃんッ!!!!」



あたしは自転車をその場で放り投げる格好で、オバちゃん達に詰め寄った!!!


「その男子高校生!!!いまどこにいるんだッ!!!??」


「な、なんだぃ?!あんたイキナリ?!!」


オバちゃん達は突然のあたしの登場に鳩が豆鉄砲を食らったかのような反応!!


「ダンプカーの下敷きになった高校生ッ!!!どこにいるんだよ!!!!」


「さ、さっき救急搬送されたらしいけど……?!」


「何処の病院だ!!? “意識無い”って本当なのか?!!冴木、死んだりなんかしないよなッッ!!!!??」


「ちょ、ちょっとあんた!落ち着き」


「冴木は死んじゃうのかッッッ!!!??どうなんだよ!!!!」



そうあたしが叫ぶと、野次馬が一斉にあたしの方を見てきた。