「う……うん………。まあまあ……。」


あたしは冴木につられるように頷いた。



「だろ?まあ、猿の舌じゃイマイチに思えるかもしれないが、人間である俺はそう食えなくもないってことだ。」


「なっ!!だ、だからあたしは猿じゃないって言ってんだろ?!!」



な、なんか、




気恥ずかしいや……。




ある意味、罵られた方がまだ良かったかも……。



反応に困るな。


「煮物もなかなかイケる。幸子さんと違って甘く煮てあって。」


「そ、そうか…な……?」


煮物はお砂糖を入れすぎちゃって、かなり甘くなってしまった……。


とても美味しいとは思えない……。



これはマトモに食える味じゃねぇ。


やっぱり冴木、我慢してるんだ…!


そう思ったらあたしは黙ってられなかった!!


「さ、冴木。あの……無理、してねぇか?」


あたしは堪らず冴木にストップをかけた!